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こうみょうのきろ [随筆 色いろ]




またたきはじめた とおくのひかり

だれもきづかずにいると

どんどんとおのいていくひかり

てにいれるためのみちは

いくえだにもわかれている











5月21日 原発運転停止の判決が下った。
それはとても画期的なことであると同時に、
その判決の内容が、これまでになく素晴らしいものだった。

原発を近くに持つ者の気持ちを、十分に受け止めてもらえたような
すごい判決文の内容だった。

今まで原発を身近に感じていなかった方も、
ほんの少し、原発立地に住む人たちの恐怖心というものがわかってもらえたのでは…
と、
そうであってほしいなぁ…と、考えたのです。

もちろん、原発のすぐそばに住み、原発があってこそ仕事と生活があるという方たちの気持ちは、
決して、原発反対と声高に叫んでいるわけではありませんが、
心の中の恐怖心は、同じようなものだと思います。

そして、この判決がこのまま採用されるとは、
だれしもが、思っていないわけで・・・・
だからこそ、ここまでしっかり述べられた判決が、とても大事になるのです。

原発が環境汚染、特にCO2の排出削減に貢献すると言っているけれど、
福島原発が起こした事故は、我が国始まって以来の環境汚染であるということ。

想定していた震度よりも、何度も上回った地震が来ているのに、
これだけの規模を想定していれば大丈夫と言っていること。

深刻な事故はめったに起きないだろう、との上に立った安全性で、
これは安全と言っているところ

250キロ圏内の住民は、具体的な危険があるというところ

何よりもすばらしいのは、
原発の経済的優位性を挙げて、電気代の高い低いという問題を
多くの人々の生存そのものにかかわる権利とを
並べて論じること自体、法的には許されないことだというところ。

原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、
豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることこそが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることこそが、
国富の損失だというところ。



判決文は、もっときちんと書かれていますから、
一度読まれてみてほしいのです。



ここまで言われれば、
きっと 誰かの心にも
かたくなに、原発が大事だと思っている人の心にも届くはず。
そしたらきっと、ちょっとは変わる 
なにかがかわる・・・・はず。


原発はまだ続くだろうけれど、
もし、なくなった場合・・・と考えていれば、
新しい電気のありようも、でき方も、いろんなパターンで発展していくはず。
原発ありき、では、考えられなかったことでもね。


それに・・・
原発を海外に売った場合。
もし、その原発が事故を起こしたとしら、
売った国の責任は、どこまで求められるのか…・
そういったことも、考えておくべきではないのかなぁ…と思います。

思いは深いのですが、頭がまだまわんない(汗)
でも、どうか一度、原発のことを考えてみてくださいね。

賛成でも、反対でも、どちらでも構わないのです。
考える…ということこそが、今は一番大事なのですから。


ああ・・・・ 関電は名古屋高裁金沢支部に控訴したことを明らかにしましたねぇ。








政府や政治家や見識のある教養のみ高い方たちは、
きっとこんな判決をあざ笑うことだろう。
そして、こんな判決が下りたことさえ忘れたふりをして
原発を稼働させたり売り込んだりするのだろう。

やっと見えた道筋のずっと奥に輝いた光。
その光を帰路につけるか、
進ませてゆくかの岐路に
あたしたちは立っているのだと思う。








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