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みらいのために [随筆 色いろ]






いつかのみらいのため

うまれくる いのちのため

あなたは どうしますか?











夕暮れになって家路を急ぐ。
子供たちを待つ家々には、煌々と灯りが燈り、
電子レンジの音が、きょうも高らかにチ~ンとなり、
夕餉の仕度にいそしむ母の姿がある。

いつでも、溢れるように使える電気。
それはそれでとてもうれしいことだけれど、
たまに立ち止まって考える。

その電気は、何処から来ているの? って。。







大好きな鉄塔を伝ってやってくる電気。
その先をたどると、山奥のダムへと続く。

じゃ、あんなに沢山ある原子力発電所の電気は、
いったいどこへ行ってるの? とね尋ねてみると、
そりゃ~、遠く、関西の方に行ってるんだよって!

こんなに近くにあるのに、あたし達の所では使えないんだね。
もし、なんかあったときにゃ、いちばんに被害を受ける・・・って言うのに。
ぁ~あ・・・ なんだかねぇ~







これは敦賀の原発。
半島の影に隠れるように建っているけれど、
夜になると、キラキラキラキラ光ってきれい^^

福井県から関西圏へ届けられる電力は、関西で使われる量のほぼ半分ですって。
こちらからの電気が行かなくなったら、どうするのでしょうね。


昔、火を初めて使った人は、どんな気持ちだったでしょうね。
ちゃんと扱えるか、ちゃんと治めることができるか、
きっといろいろ考えたでしょうね。

原子の火を始めて使おうと思った人は、どんな気持ちだったでしょうか?
ただただ、新しいおもちゃを見つけたことに、興奮したのでしょうか?
戦争の道具として、何も考えずに使ったのでしょうか?

戦争の道具ではないと、後ろめたさを隠すようにして、
発電所の利用を推し進めさせられてきた人は、どう思ったのでしょうか?


原始の火と、原子の火。
同じ火と書くのに、まったく違った火。
原子の火の治めどころと納めどころは何処ですか?







福井県は、日本で一番原発の多い県です。
県内では、ほとんど使わないのにね。

ましてや県内で一番古い原発は、もう寿命を迎えているのに、
後10年も営業を延長するとか・・・・。

使用済み燃料を使っていたふげんは、実証炉の建設計画が中止となったからって、
廃炉にするらしいですが、いったいいつまでかかるやら。。

高速増殖原型炉もんじゅは、2次主冷却系にナトリウムを使っているだけでも怖いのに、
燃料交換装置がおっこって、何度やっても取り除くことが出来ない始末。
もし、取り除くことが出来なくなって、そのまま廃炉になったとしたら・・・。
年間の維持費だけでも500億円ほどかかるらしいし、
プルトニウムの反応が完全に終わるまでには、50年以上もかかるらしいし・・・。
何にしても大変なことです。

大きな事故が起こらないことだけを、願います。







原子力発電が、いいとか悪いとかは、あたしは分からないけれど、
もし、原子力発電をするのだとしたなら、

建物や炉が、絶対に壊れない・・・という保証が無いのだから、
壊れたときに、すぐ対処できるようにしておいてほしい。

放射能などの物質が漏れたときには、一瞬で無害化できる技術を持ってからにしてほしい。

核廃棄物などの処理が、確実に完全に最終処分できるように、
すべてをきちんと決めてからにしてほしい。

たとえば・・・。
地中深く、何千キロも下に埋めたとして、
その場所が、すっかり忘れられたとした場合、
いつか、未来の人たちが、今のあたし達と同じように、
考古学と称して、それらを間違っても掘り返すことのないようにしてほしい。
もし掘り返したとしても、その時には完全無害。
何をしても、放射性物質が出てこないようにしてほしい。

そういうことを、ちゃんと決めて、
確実に実行できるのなら、すべての人の了解のもと、やってもいいのかな・・・と思います。

そんな技術を作るのが無理ならば、
原子の火は、人間の手には余るものとして、
このまま封印してしまったほうが・・・と思うのです。



空を飛ぶもの 地を這うもの 海にもぐるもの
その すべての命のために・・・


取り返しのつかなくなる前に、
未来のために・・・・・







追伸
  これは、あたしの単なる思い込み。
  人それぞれが、いろいろ違う意見がいっぱいあったほうがいい。
  立ち止まって考える・・・ そのことが重要かも。
  などと、素人はない頭で考えたのでした^^





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